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校長談話Principal Statement

「会いたくない人」

看護学校へ来て、多くの学生と接し、卒業生も4回見送りました。卒業式の前の学生自治会が行う祝賀会では、「このクラスで良かった」という人がほとんどです。30人1クラスで1年生の時から苦楽を共にしてきた仲間なのですから、不思議はないでしょう。しかし、中には、できればもう関わりたくない、顔を合わせたくもない…という人もいるようです。
そこで、自分自身を振り返ってみました。私には、そういう人は思い浮かばないと、この校長談話を書くまで思っていました。しかし、違いました。1人だけ会いたくないなぁと思う人がいました。皆さんがどうなのかはわかりませんが、1人だけ…というと、私がとても人づきあいがうまく、いつも皆と仲良しだったように聞こえるかもしれません。しかし、そうではないのです。中学生までは取っ組み合いのけんかもしていましたし、それ以降、学生時代も働き出してからも多くのいさかいを経験してきました。ですが、その相手とでも今も時々会う人もいますし、何かの機会に会えば懐かしくいろいろな話を笑いながらできる私がいます。それでは、会いたくないと今でも思う1人とは何が違うのか?考えてみました。それは、最後まで本音で自分の気持ちを話したり、いさかいの原因になった出来事について一緒に振り返ったりしていないということだと気づきました。最後まで逃げていました。
いろいろな価値観をもった人がいます。いろいろな個性をもった人がいます。いろいろな人と接すれば接するほど、自分の人生が豊かになるとも思います。居心地のいい人とばかり、ずっといられるわけでもないですし、多少居心地が悪くても、その居心地の悪さが実は自分の弱さや強さを象徴する気持ちの動きではないかと思うのです。
この校長談話を書いていて会いたくないと思っていた唯一の人に会ってみたくなりました。自分も年齢を重ね、相手も年齢を重ねています。会って、その時どんな思いだったのか、話してみたいと思います。これから先、年齢を重ね、様々な経験をした学生、卒業生の皆さんにとっての「会いたくない人」が「会ってみたい人」になることを期待しています。


              平成29年8月 公立西知多看護専門学校
                     校長 竹内(宮原)晴子