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校長談話Principal Statement

「論文抄読会」

今年度も論文抄読会が始まりました。科目名は「看護研究」で、30時間のうち、15時間を使って論文抄読会を行います。夏季休暇前に課題として、個人でグループごとに与えられた論文一編を読み込み、評価表に評価結果を記入するということを提示しました。そして今月から、個人で取り組んだ結果を持ち寄り、グループワークを実施しています。
論文を評価するということはもとより、論文をしっかり読むこと自体が初めての体験である学生がほとんどです。ガイドラインに沿って評価をするのですが、そのガイドラインで使われている言葉の意味が分からない…という状況です。そんな中でも、それぞれの力を出し合い、時には教員の説明を受けながら、評価項目に沿って、ひとつずつ評価をしています。
ほとんどの看護系大学では、個人で看護研究を行い、卒業論文としてまとめる経験をしていると思います。しかし、当校では、その時間をとること自体が難しいため、「自ら看護研究できる」レベルではなく、「他者が行った看護研究成果を活用できる」レベルを目指しています。つまり、臨床で困った事例に出会った時などに、文献検索を行い、活用できそうな文献をみつけ、それを評価し、信頼できる研究結果をケアの根拠として活用することができるようになってほしいと願っています。そのような取り組みを日常的にしっかりと行うことができれば、自らが臨床で看護研究に取り組む際にも、評価項目と評価のポイントを念頭に置いて実施できると考えています。
分からない言葉のオンパレードという状況に、時々、グループワークが停滞することもあります。ですが、「そういうことか!」と分かった時の学生たちの目の輝きも印象的です。毎年、少しずつ、学生たちが取り組みやすいように資料を作り直したり、オリエンテーション内容を修正したりしています。看護研究は、決して楽しいばかりではないけれど、取り組む事でその先に喜びや充実感、達成感があると思います。そして何より、看護師として、看護の質を上げていくためにも続けていかなければいけない責任があると思っています。


             平成30年10月 公立西知多看護専門学校
                     校長 竹内(宮原)晴子