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校長談話履歴Principal Statement

「令和6年度が始まりました」
 先日、本校の同窓会総会が開催されました。卒業したばかりの卒業生を始め、多くの卒業生たちが出席しました。勤務の都合でなかなか顔を合わせることができなかった同期の仲間、学生時代は先輩後輩の関係でしたが卒業後は同僚として仲良く一緒に参加してくれた人、そしてお子様と一緒に参加してくれた方もいました。今年は春休み中に開催したこともあり、教員たちも一緒に参加することができました。
  総会後は、4年ぶりにお菓子を準備して茶話会形式で懇親会も行うことができました。和やかな雰囲気の中、近況を話したり、仕事上の悩みを話したりと、楽しい時間を過ごすことができました。教員たちも卒業生たちの生き生きとした姿から元気をいただきました。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。今回参加できなかった方々も来年お待ちしています。
 今年度は、新カリキュラムが始まって3年目です。いよいよ3年生は新しい領域別実習となり、急性期の看護を学ぶために救急診療センターや集中治療センター、終末期の看護について緩和ケア病棟、そして退院支援については、リハビリテーション病院での実習が始まります。昨年度教員たちは、新しく始まる実習に向けて研修に行き、より多くのことを学ぶことができるよう準備や調整を進めてきました。学生たちが、いろいろな場面において看護のあり方や他職種との連携について学び,成長していくことを願っています。
  そして、新たに4月5日には13回生の皆さんを迎えます。新入生の皆さん一人一人が新しい出会いを大切にし、同じ目標を持つ仲間として、ともに支え合えるようなクラスになることを願っています。教職員一同、みなさんの学習環境がより快適になるよう整えていきたいと思います。今年度もよろしくお願いいたします。

               令和6年4月 公立西知多看護専門学校
      校長 鰐部 貴久美


「日頃からの備え」
 今年も学内で防災訓練を実施しました。昨年の訓練実施後のアンケートから、「訓練とわかっていたので、落ち着いて行動できた」という回答があったことをきっかけに、今年は予告なしの訓練を試みました。時間割では、ホームルームやオリエンテーションとして、学生には訓練日であることを知らせませんでした。そして従来は教職員が各自の詳細な行動をシナリオのように把握していましたが、今年は大まかな役割と流れのみを決め、個々の判断に委ねることにしました。
 当日は、各学年の時間割に従って担当の先生が教室でホームルームなどを行っている最中に、突然学内放送で「緊急地震速報」が流れました。するとみんな一斉にシェイクアウト行動をとりながら机の下に避難しました。その後、訓練であることを告知し、教職員の指示に従って静かに速やかに避難しました。教職員は互いに情報を共有し、学生に指示を出しながら避難に取り組むことができました。
 今年に入り、国内では度々大きな地震が発生しています。日頃からの備えや訓練の必要性が高まっていると感じます。そのため今年度は、災害時の行動を携帯できるようカードにして配布し、学外にいる際の安否確認についてメールで訓練を行いました。
 訓練後、学生たちからは「本当に地震が起きたと思った」という感想がありました。
 また、避難時に頭部を保護するために急遽教科書などを利用した学生からは、「いざという時のためにクッションを学校に置こうと思う」という意見もありました。
 今後は、実習中に多くの教員が学外に出かける場合もあるため、実習中であることを考慮した教職員の役割や行動の確認も必要であると感じました。
 訓練を通して、どんな備えが必要か、どんな状況が想定されるかなど、新たな気づきがありました。今回の防災訓練を振り返り、今後も様々な状況を想定した訓練や準備をしていきたいと思います。そして、この訓練が生かされる日が来ないことを祈っています。

令和6年5月 公立西知多看護専門学校
校長 鰐部 貴久美


「髪の色の自由化」

  先日、近隣にある高校の2年生12名の皆さんが、本校へ見学に来てくれました。始めに本校の教育理念やアドミッションポリシーなどを説明し今までのガイダンス等でよくある質問に関してお話をしました。
 その中で、一番反応が良いと感じたのは、日頃の髪の色の話です。本校は昨年度から実習期間以外は、髪の色を自由にしました。それまでは、既定の色のトーンがあり、夏休みなど長期休みの期間だけ自由としていました。2年前、入学して間もない新入生が校長室にやってきて「実習中以外の時は、髪の色を自由にしてほしい」と要望したことをきっかけに、教員会議で検討を始めました。検討中は、実習前に頭髪検査等指導が必要となるのではないか、実習中に色落ちして茶髪になったらどうするのか、など教員たちの気がかりな声がいろいろ出ました。しかし最終的には「学生たち自身が自分で判断して行動することを信じよう」という意見にまとまりました。
 そして昨年度は、学校から言われなくても実習近くになったら髪の色を戻すこと、実習中に染めた髪の色が色落ちしてきたら自らの判断で染め直すことを説明し、試行期間として実習期間以外は自由にしました。すると教員たちの心配する声はあったものの大きな問題はなく、学生たちはきちんと実習に向けて準備をすることができました。
 そして今年度からは「実習期間中は、地毛の色とする」という規則にしました。 今回、授業風景を見学した高校生たちの「いろいろな髪の色だ!」と嬉しそうな表情が印象的でした。やはり高校生にとって、好きな髪の色に染めることは憧れであり、高校を卒業して一度は自分の思うように染めてみたいのでしょう。今年の新入生も、それぞれ好きな髪の色を楽しんでいる様子で、教室は少しずつ華やかな雰囲気になってきています。学校の規則も高校生の学校選びの大切な要素であることを改めて知った1日でした。
 私も現在白髪染めの一択ですが、別の色を楽しんでみようかしら…
令和6年6月 公立西知多看護専門学校
校長 鰐部 貴久美